はじめに
起業を目指す人以外にも大切な指標を与えてくれる良書。奇を衒うわけではなく【賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?】ということを自分の頭で考えろと本の中でも随所で促してくれる。
以下読んで心にささった部分の抜粋
4つの教訓
1,小さな違いを追いかけるより大胆にかけた方がいい
2,出来の悪い計画でも、ないよりはいい
3,競争の激しい市場では収益性が消失する
4,販売はプロダクトと同じくらい大切だ
資本主義と競争は対極である
実際には資本主義と競争は対極にある。資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つのに、完全競争化では全ての収益が消滅する。だから起業家ならこう肝に銘じるべきだ。永続的な価値を創造してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティ・ビジネスを行ってはならない。
独占企業が持っている特徴
・プロプライエタリ・テクノロジー
2番目よりも10倍優れていなければいけない(デザインも含む)・ネットワーク効果
利用者の数が増えるにつれ、より利便性が高まる(必ず小さい市場から始める)・規模の経済
規模拡大の可能性を最初のデザインに組み込む・ブランド
企業に固有のもの理想の市場
少数の特定ユーザーが集中していながら、ライバルがほとんどあるいは全くいない市場
探究心をなくす4つの社会トレンド
1,漸進主義 期待されていることだけをきちんと行う(ありふれたものだけが量産される)
2,リスク回避 間違いたくない(隠れた真実を見つけることができない)
3,現状への満足
4,フラット化 世界を同質的で極めて競争の激しい市場とみなすようになっている
どんなビジネスも答えを出すべき7つの質問
1,エンジニアリング
段階的な改善ではなく、ブレークスルーをなる技術を開発できるだろうか?2,タイミング
このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか?3,独占
大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか?4,人材
正しいチーム作りができているか?5,販売
プロダクトを作るだけではなく、それを届ける方法があるか?6,永続性
この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか?7,隠れた真実
他社が気付いていない、独自のチャンスをみつけているか?
仕事を超えた関係
時間はいちばん大切な資産なのに、ずっと一緒にいたいと思えない人達のためにそれを使うのはおかしい。職場にいる間に長続きする関係が作れないなら、時間の使い方を間違っている。投資に値しないということだ。
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